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《ドン・パスクワーレ》あれこれ
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    JUGEMテーマ:オペラ


    ドン・パスクワーレが、70歳にして突然なぜ結婚を思い立ったのかと言うと、自分の築いた莫大な財産をどうしようかと考えたからでしょう。どうやら甥っ子は遺産を相続させるに値しなさそうだ。だから若い奥さんをもらって自分の子をもうけようと思ったわけだ。

    それにつけても、エルネストの不甲斐なさはどうだろう。「当てが外れて遺産がもらえなくなったから、君と結婚できなくなっちゃったよ」と嘆く情けないアリア。あの歌詞にわざわざメロディーをつけてみようと思う気持ちが分からない。あれは、わざとテノールを情けない状況に追い込む欧州風の倒錯した嗜虐美か何かだろうか?そもそも、なぜ遺産がもらえないと結婚できないのか、全く不明です。たいていの人はもらえないのに。もう遺産を諦めて2人で新しい愛の二重唱を歌い始めることもできたのだ。こんな甥では、パスクワーレから愛想を尽かされても文句は言えない。

    《カヴァレリア・ルスティカーナ》の中で、復活祭のことを「パスクワ」と言っていたように記憶している。「パスクワーレ」という名前は、どこかキリスト教の香りを感じさせると思うのです。
    確か聖書では、「お前は明日死ぬのだから、財産は全て貧しい人々に投げ与えなさい」と書かれていたのではないでしょうか。(聖書を持っていないので確かめられませんけれど)
    パスクワーレは何を迷う必要があったのだろう。むかしから「子孫に美田を残さず」と申します。

    あの世まで持って行くことが出来ない財産の使い道について迷った場合、「オペラの公演に寄付する」という素敵な方法がございます。
    豪華演出で有名なフランコ・ゼッフィレッリは、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場でたびたび演出を手がけましたが、そのうちのいくつかの演目は、アメリカの石油王の未亡人からの多額の寄付によって成り立っていたのだそうです。

    あーあ、私も莫大な財産の使い道について迷ってみたいなあ。

    | オペラ | 07:00 | comments(0) | - |
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