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新国立劇場《ドン・パスクワーレ》
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    JUGEMテーマ:オペラ


    新国立劇場で上演中のオペラ《ドン・パスクワーレ》を見てきました。当初発表されていた注目のソプラノ、ダニエル・ドゥ・ニースが降板して、知らないソプラノ、ハスミック・トロシャンに変わってしまったわけですが、このトロシャンが何と、とても素晴らしい歌唱だったんです。歌手が全員ビシッと揃っていて、たいへん高水準な公演でした。

    私の隣の席の爺さんが革ジャンを着ていて、動くたびに服がギシギシ音を立てていました。もう自分では聞こえていないのかなあ。オペラの客は本当にこんな爺さんが多いですよね。

    オペラ研究科の故・永竹由幸〔よしゆき〕さんが、この《ドン・パスクワーレ》という作品について、「自分も年を取ったので身につまされる」「パスクワーレが可哀想」とテレビで話していた記憶があります。確かにパスクワーレは、別に、何か悪いことをしたわけじゃないのに、みんなにいじめられて可哀想ですよね。客席の大部分を占めていた爺さんたちは、このオペラを見て、何を感じるのだろう?

    パスクワーレは、70歳で突然結婚を思い立った、という話の設定でした。別に何歳で結婚してもいいと私は思うけれど、「年を取ってから結婚してもろくなことがない」というのがこのオペラの教訓なのだった。そうなのかもしれませんが。
    パスクワーレに子供がいないのは間違いないけれど、これが初婚なのか再婚なのか、そこのところは台本から分からない。彼はなぜ、もっと早く、結婚を思い立たなかったのだろう。愛より急ぐものが、どこにあったのだろう。

    友人の話では、昔は修道院から金で売られてきてしまう女性がいたんじゃないかって言うんですよ。そう言えば『マノン・レスコー』でも、兄レスコーの手引きによって、マノンは爺さんに売られていくのであった。そう考えると、ドン・パスクワーレに天罰が下っても仕方がないのかな、という気になってくるのでありました。

     

    | オペラ | 07:00 | comments(0) | - |
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