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カラスの声はカラスの声
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    JUGEMテーマ:オペラ

    私は職業柄、新国立劇場の演劇研修所の公演を見に行くこともあるのです。たいていは、登場人物が多くて、それぞれの役に見せ場のある演目が選ばれます。そうすると不思議なことに、出演者の中に、覚えやすい顔と、覚えられない顔とがあることに気づきます。現在、研修3年目の第13期生で言えば、河野賢治さんとユーリック永扇さんの顔は覚えやすい。

    マリア・カラスの声は個性的で、「聞けばすぐに分かる」とよく言われます。フランコ・ゼッフィレッリ監督の映画『永遠のマリア・カラス』の中でも、レコードの最初のひと声ですぐにカラスだと気付くという場面があったかと思います。反対に、録音だと誰の声だか分からないような歌手もいますね。

    先日、職場の同僚(30代女性)と移動中に話をしていたら、たまたまマリア・カラスの話題になったのです。彼女が言うには、「マリア・カラスの夜の女王のアリアを聞きながら運転していたらスピード違反で捕まってしまった」とのことなのですが、ちょっと待って。マリア・カラスに夜の女王の録音は存在しないと思うけれど?もしも存在したらオペラ界を揺るがす大ニュースですが?と制止すると、「YouTubeで検索してみてください、出てきますから」といかにも自信ありげなのです。
    まさかと思いつつ、家に帰ってさっそく検索してみると、確かに出てきたのですが、明らかに別人の声でした。
    むかしYouTubeで「夜の女王のアリア聞き比べ」を楽しんでいた時、これと同じ動画が引っかかったことがありましたが、すぐに偽物と分かりました。偽物なのに、ずっと残っているのですね。誰が何のためにこのようなことをするのでしょうか?いつか必ず天罰がくだるに違いありません。

    マリア・カラスの録音で最も優れた記録は何か?と質問されたら、私だったら1955年スカラ座の《夢遊病の女》を挙げますが、1957年スカラ座の《アンナ・ボレーナ》を挙げている記事も読んだことがあります。もちろんカラスの《アンナ・ボレーナ》は優れていますが、当時のライヴの録音状態は必ずしも良好ではなく、取り分け第1幕の幕切れは音量が録音能力を超過していて、いま一つ鮮明さに欠けています。私がずっとカラスの声だと思い込んでいた部分が、実はジュリエッタ・シミオナートの声だったと気がついたのは、ずいぶん時間が経ってからのことでした。
    | オペラ | 07:00 | comments(2) | - |
    コメント
    あの夜の女王、ポップですよね。
    | オペラ好き | 2019/11/10 7:16 PM |

    ルチア・ポップの声でしたか、私には分かりませんでした。まだまだ修行が足りません。
    | ふくきち | 2019/11/10 10:04 PM |
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