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オペラの演出
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    JUGEMテーマ:オペラ

    オペラの舞台というものは、予算があれば演出が豪華になり、逆にお金がなければ演出が簡素になります。もちろん歌舞伎の演出も予算に左右されますけれども、オペラほどには振幅が激しくないと感じます。オペラは予算がないと、衣裳がみんなスーツ姿になったり、演奏会形式になったり、合唱の出演場面をカットしたり、オーケストラの人数を減らしたり、ピアノ伴奏になったり、どんどん省略形になっていきますね。
    オペラというものは、フィレンツェで誕生した時には、劇場ではなく貴族の宮殿内でしたし、おそらく舞台装置はなかったのでしょう。しかし、のちに貴族の結婚式で上演された時などは、金に糸目を付けずゴージャスな祝典劇となったでしょう。そこまででなくても、貴族の娯楽ですから、予算がないということはあまり考えられませんね。とは言っても、むかしは電動の迫りも、スライド舞台もありませんし、だいいち電気照明がなかったのですから、演出の豪華さにも限界があっただろうと思います。
    そう考えますと、オペラの歴史で一番豪華な舞台は、フランコ・ゼッフィレッリ演出の舞台だったのではないかと私は思うのです。これは、映画撮影の手法を舞台に持ち込んだ、という面があったのでしょう。映画の世界では、撮影所の中に街を1つ作ってしまう、というようなことがありました。ローマの町並みをセットで再現してしまったりするのです。「まさか、そんなお金の使い方をするなんて」という、ちょっと異常な世界でした。映画に比べて格段に観客数の少ないオペラにも、同じように、それだけの資金を集める別の力があったのですね。私は、ゼッフィレッリ演出の《アイーダ》や《トゥーランドット》、《ラ・ボエーム》などを生で見て、本当に衝撃を受けました。それは、たいへん幸運なことでした。映像も出回っていますが、実際に見てみないと、本当のすごさは分からないと思います。
    | オペラ | 22:01 | comments(0) | - |
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